調査研究事業

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調査研究

建築物は定期的に点検を行い、その劣化状況に応じて計画的に保全工事を行うことが望ましいため、横浜市より委託を受け、建築基準法第12条点検、市独自の劣化調査を実施しています。この調査報告をもとに横浜市は保全計画の策定を行っています。

防火設備の点検を行っています。


  • 学校の屋上の劣化状況を調査しています。目視及び点検工具を用い「打音」により浮き等の有無を確認します。

  • 非常用照明の点灯を確認しています。一灯ずつすべての点灯を確認します。

  •  内視カメラを使用し、外壁石張りの目地の穿孔調査を行っています。

  •   外壁の劣化調査では、原則として目視や赤外線カメラで調査を行いますが、高所の打診や穿孔調査を行う場合は高所作業車を使用します。

横浜市役所本庁舎の外壁赤外線カメラによる外壁(タイル等)の温度変化調査風景です。


  • 南面の撮影

  • 東面の撮影

庁舎南側バルコニーから温度変化個所の打検調査を行っています。


 調査研究の充実

協働事業(屋上防水の劣化調査)

性能評価を行うため、ウレタン塗膜防水層から試験片を切取り採取しています。

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超高速硬化ウレタン吹付塗膜防水を施工した屋根の漏水の有無を確認するため、高圧水による散水試験を実施しています。また、温湿度計を搭載したドローンを使用し、天井面と床面の温湿度・鉄骨表面温度の測定も行っています。

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空調設備に関する省エネルギー実証試験

空調設備では、冷水や温水をポンプで循環させて利用しています。
このポンプについて本体改造や流量制御等により、ポンプを運転する電力削減の試験を行っています。


  • ポンプの回転を電気的に制御し、効率のよい運転ができるよう制御盤を改修しました。

  • ポンプ本体を改造し、効率よく冷水や温水を送れるようにしました。

保全技術の向上

修繕工事における施工方法の改善のため、各事業協同組合等と協力し、施工上で発生した安全・工法の問題点を収集・分析し、協働研究を行い技術の向上を図っています。

  • 外部足場を不用とした屋上手すりの移動足場工法(安全・コスト軽減)
  • 外れて落下しにくい学校のサッシ

埋設配管の損傷による事故防止

電磁波による埋設配管の探査機材を導入し、電気・ガス配管等の切断事故を未然に防止し、施設運営及び作業員の安全を図っています。

データベースの作成支援

保全計画の基礎資料となる横浜市の施設データベース(施設カルテ)作成のため、定期点検結果、修繕工事記録、相談受付及び各種調査結果等のデータを横浜市へ提供し、データベース作成を支援しています。


相談事業

施設管理者から建築物と建築設備の維持管理及び修繕工事に関する各種相談に応じています。

建築物の相談に関しては以下の内容があります。

  • 雨漏り
  • 屋根屋上の防水
  • 外壁の劣化
  • 建具の不具合
  • 塗装
  • 内装改修
  • その他建築物全般

建築設備の相談に関しては、以下の内容があります。

  • 漏電
  • 電源容量不足
  • 照明
  • 空調機
  • 給排水
  • その他電気及び機械設備全般