お知らせ
令和7年度の工事事故等発生状況
作成日:2026年6月19日
公益財団法人横浜市建築保全公社では、日頃より工事事故の発生防止を目指し、事故情報の発信・各種研修会の開催・安全パトロール等を実施しております。
令和7年度の工事では事故及びトラブル事案が33件発生しました。そのうち、安全管理措置が不適切であった17件(「注意の喚起」14件、「口頭による警告」3件)を「事故」として措置を行いました。
〈※保全公社ではトラブル事案について、事故審査委員会の審議を経て安全管理措置の不適切性を精査し、注意の喚起・口頭による警告・契約不適格者認定の措置を決定しています。〉
昨年度(令和7年度)は人身災害が4件発生しました。令和6年度は6件、令和5年度は8件発生しているため、件数は年々減少傾向にあり、改善には向かっていると思われますが、それでも人身災害が発生していることに変わりはなく予断を許さない状況です。
昨年度の工事事故の傾向として一昨年度と同様に、防水工事中の雨漏り、不可視部分の配管配線の損傷による誤発報の事故が多く発生しています。また仮設足場組立中の事故も増加傾向にあります。これらは、施工前の調査段階から様々な危険を想定したうえで施工計画を立て、施設管理者との事前打合せにて対応方法を取り決めておくことで、未然に防ぐことが可能となります。
また、熱中症災害も公社工事において令和元年度より7年連続で発生しており、改善が必要な状況となっています。一方、令和7年6月1日から改正労働安全衛生規則が施行され、職場の熱中症の対応が罰則付きで義務付けとなりました。熱中症による労働災害の深刻化が背景にあり、症状が出た労働者を早期に発見し適切な対処を促すことが目的となります。施工者の皆様におかれましては、「報告体制の整備」「実施手順の作成」「関係労働者への周知」この3点を確実に実施するようお願い致します。
人身災害が発生すると被災者のみならず、家族や関係者につらい思いや悲しい思いをさせることになってしまいます。また施設の機能を停止させてしまい、施設管理者や施設利用者に多大なご迷惑をお掛けすることもあります。これまで以上に工事に携わる者一人一人が自分に加え、他人の安全を守る強い意志を持って業務に臨んでください。
また施工者の皆様におかれましては、安全対策を含めた施工計画を現場の状況に合わせて作成し、作業に携わるすべての関係者の安全確保の徹底をお願いいたします。
◆◆ 令和7年度の工事事故 17件 (「注意の喚起」14件、「口頭による警告」3件)
No. |
発生日 |
発生場所 |
事 故 概 要 |
| 1 | 4月16日 | 小学校 | 学校裏門の門扉が全開となっていない状態で、工事関係車両が入校しようとしたところ、左側の門扉に気をとられ、右側の門扉支柱に接触し破損した。 |
| 2 | 4月18日 | 学生会館 | 仮設足場部材を手渡しで荷揚げ中、最上段の作業員が部材を受け取って足場内へ取り込む際、筋交いに接触し手を離してしまった。その結果部材が落下し、最下部で受け渡しを行っていた作業員に接触し裂傷を負った。 |
| 3 | 5月10日 | 中学校 | 仮設足場部材を手渡しで荷揚げ中、部材を右手から左手に持ち帰る際、バランスを崩し、部材が校舎の窓ガラスに接触し破損した。 |
| 4 | 7月5日 | 中学校 | 体育館内に重機を搬入する際、外部階段を養生していたアルミ製スロープがずれたため、階段のタイルに接触し破損した。 |
| 5 | 7月21日 | 小学校 | トイレ改修工事の断水作業において、作業終了後にバルブを開栓したが、掃除用流しの水栓の閉め忘れがあり、水が流しから溢れて、下階天井内に漏水し火災報知器が発報した。 |
| 6 | 7月26日 | 特別支援学校 | コンクリートスラブのコア抜き作業中、コンクリート内打ち込みの熱感知器系統のCD管を破損し内部に水が侵入して発報した。 |
| 7 | 8月11日 | 小学校 | 4階教室のカバー工法による建具改修において、ガラスをはめ込まない状態でマスカー養生を施したが、養生材が破れて雨水が侵入、一方で4階トイレのサッシ改修でも取り外していた換気扇から雨水が侵入、下階(1~3階)の照明器具内部まで雨水が溜まった。 |
| 8 | 9月2日 | 学生会館 | バルコニーのウレタン防水を施工中、壁掛けエアコン(室内機)のドレンで床面を濡らさぬようにドレン管の端部にポリ容器を設置して対処したところ、ドレン管の先端が水中につかってしまい、水が逆流したため、室内機から漏水が発生した。 |
| 9 | 9月5日 | 小学校 | 台風接近による強風で、道路側のガードフェンスが数十メートルにわたり道路に倒れ、車が通れないと近隣住民から学校に連絡があった。 |
| 10 | 9月16日 | 小学校 | 屋上防水改修工事で、前日までに既存防水を撤去して仮防水まで実施したが、トップライト立上りの入隅部から天端までの範囲をポリマスカー養生で作業終えてしまったたため、当日未明の降雨により養生内に雨水が侵入し、下階の職員室に漏水した。 |
| 11 | 9月5日 | 小学校 | 屋上の防水工事作業中、塩ビシート防水の固定に使用するディスク板をアンカーで固定した状態で作業を終了したため、台風による大雨で3階教具室、廊下及び階段踊場に雨漏れが発生し天井を汚損、また照明器具内部に水が入った。 |
| 12 | 9月24日 | 小学校 | 天井点検口から防火ダンパーの作動テストを実施しようとしたが、同ダンパーまで距離があったため、天井内に体を入れて手を伸ばして作動テストを試みようとした際、バランスを崩して天井ボードに片膝が接触し破損した。 |
| 13 | 10月5日 | 工事事務所 | 施設駐車場に設置していたガードフェンスが風によって倒れ、駐車していた施設関係者の車両のドアにぶつかり傷を付けた。 |
| 14 | 10月16日 | 児童相談所 | エアコン室内機の撤去作業中、同室内機用個別ブレーカーを遮断することを忘れてしまい、単相電源線が活線状態で作業を継続したため、短絡して主幹ブレーカーがトリップし、1階が停電した。 |
| 15 | 11月2日 | 総合庁舎 | 外部足場組立の当日、予定場所にオートバイが駐車してあったため、作業員が同オートバイを移動しようとした際、持ち上げた後部の部品を破損した。 |
| 16 | 11月25日 | 公園休憩所 | 3tonユニック車で仮設資材の荷下ろし完了後に、スリングベルトが階段中央のSUS製手摺に引っ掛かっていたことに気づかず、クレーンのアームを起こしてしまったため、手摺の支柱と手摺の連結部の2箇所を破損した。 |
| 17 | 1月23日 | 水再生センター | 改修した非常照明器具が点灯しなかったため、付近の既設非常灯を送り元と想定してしまい、電圧測定を同非常灯の電球ソケットにて行ったところ、テスターのプローブの接触により短絡が発生し、出火した。天井ボードが焦げ、感知器による火報発報、器具の焼損が起きた。 |
◆◆ その他の工事事故・トラブル事案 16件
No. |
発生日 |
発生場所 |
事 故 概 要 |
| 1 | 6月25日 | 学生会館 | バルコニーの外部建具廻りのシーリング工事において、居住者が窓を開けた際、施工直後の建具廻りのシールがカーテン等に付着した。 |
| 2 | 7月29日 | 高等学校 | トイレ内の天井解体作業中に、火災報知器の配線に接触し発報した。 |
| 3 | 7月29日 | 小学校 | 仮設資材搬入車両が荷下ろし後に退場のため車両を後進中、粗大ごみ収納小屋の外壁ボード及び竪樋配管に接触し破損した。 |
| 4 | 8月2日 | 小学校 | 体育館の床を研磨作業中に、研磨機の持手部が壁に接触し、木製のボードを破損した。 |
| 5 | 8月3日 | イベント施設 | エレベーターホールのシャッターを点検作業中、点検員が熱中症の症状で倒れた。施設は休館日で空調が稼働していなかった。 |
| 6 | 8月13日 | 小学校 | 火災報知器の配線作業中に、配線同士が接触しショートしたため、火災報知器が発報した。 |
| 7 | 8月10日 | 医療施設 | 医療施設の警備員が巡回中に、正面玄関付近の元々足場材置場であった場所(歩道タイル上)で、油で足を滑らせ転倒した。 |
| 8 | 9月5日 | 市指定文化財 | 台風の接近による大雨のため、ガラスシール未施工部分の木製窓枠から室内に雨水が漏水した。 |
| 9 | 10月8日 | 保育園 | 調理室床土間コンクリート撤去の際、図示に無い電気埋設配管を斫り工具で破損し、調理室コンセント及び幼児用トイレコンセントが遮断した。 |
| 10 | 10月11日 | 市場 | 機械室倉庫内の排水立管撤去時に、床に少し埋まっていたT字継手を撤去しようと床の斫りを行った際、埋設していた電線管を破損した。 |
| 11 | 11月1日 | 小学校 | 足場材を積んだユニック車がバックで公道に出ようとしたところ、正門脇の門塀に接触し、壁タイル2枚を破損した。 |
| 12 | 12月7日 | 地域ケアプラザ | 天井へのアンカー打設作業中、垂直方向を確認するため、コンクリートビットを支えていたところ、誤ってハンマードリルを始動させてしまい、手袋(軍手)が巻き込まれ、薬指と小指を脱臼した。 |
| 13 | 12月15日 | ポンプ場 | 要員宿舎の床下給水配管改修完了後の通水試験中に、HIVP管と継手の接着不良により継手が外れ、階下の天井まで漏れが発生した。 |
| 14 | 12月22日 | 小学校 | 既存バスケットゴールの吊元金具を撤去するため、天井ボード(木毛セメント板12t)を解体作業中に、取り外した天井ボードが誤って空気管に引っ掛かり切断した。 |
| 15 | 1月30日 | 小学校 | 屋上塩ビシート防水の施工において、ディスク固定の穴をあける際、コンクリート面に打ち込んだドリルが火災報知器の埋設配線に接触し発報した。 |
| 16 | 2月3日 | 小学校 | 1階廊下天井の点検口取付け作業時に、天井内の警報用ポリエチレン絶縁ケーブルを損傷した。 |


