お知らせ
平成30年度の工事事故概要報告
作成日:2019年4月16日
公益財団法人横浜市建築保全公社では日頃より工事事故の発生防止を目指し、各種研修会、安全パトロールなどを実施しておりますが、平成30年度の保全公社発注工事において事故が31件発生しましたので、概要を報告します。
平成31年度も引き続き、保全公社では事故防止に向け事故情報の発信、研修会の開催などを行ってまいります。施工者の皆様におかれましても、安全対策を含めた施工計画を現場の状況に合わせて作成し、作業に携わるすべての関係者に安全作業の徹底をお願いいたします。
No. | 発生日 | 発生場所 |
事故概要等 |
31 | 2月23日 | 小学校 |
ユニック車で足場材を搬出運搬中に、ブーム先端が校庭に設置してあるバスケットゴールのリングに接触し、破損させた。 誘導を怠っていた。 |
30 | 2月21日 | 市場 |
床スラブアンカー穿孔作業中に、スラブ内電気配線を損傷させた。 内部探査が不十分だった。 |
29 | 2月16日 | 小学校 |
既存空調機撤去作業中に、冷媒管に共巻きされた他教室空調機電線を切断した。 事前の確認を怠った。 |
28 | 1月23日 | 市場 |
フォークリフトで撤去廃材を搬出車両に積込み中に、フォーク部がシートシャッター開閉センサーに接触し、破損させた。 フォーク部を下げきらない状態で移動し、合図と誘導を怠っていた。 |
27 | 1月20日 | 小学校 |
天井スラブのアンカー穿孔作業中に、スラブ内電気配線を損傷した。 内部探査が不十分だった。 |
26 | 12月20日 | 庁舎 |
床コンクリートコア抜き中に、火災報知器の埋設配線をショートさせ、エレベーターなどを非常停止させた。 スラブ下のレントゲン撮影をせずに、施工を行った。 |
25 | 12月10日 | 中学校 |
屋内運動場屋根の穴明け中に、キリ先が下部に落下し、授業中の生徒に接触した。 室内利用中にも関わらず、上部作業の危険性認識がなかった。 |
24 | 12月6日 | 市場 |
冷蔵倉庫のブレーカーを落として電源離線作業中に、他エリアの冷蔵倉庫が温度上昇し、冷蔵品に損害を与えた。 事前の調査不足だった。 |
23 |
11月15日 |
ケアプラザ |
外部床コンクリートコア抜き中に、埋設電話回線を損傷し、上部併設共同住宅の電話が不通になった。 土間コンクリートの内部探査を怠った。 |
22 | 10月20日 | 小学校 |
土間コンクリートを削岩斫り機で取壊し中に、ガス及び給水管を損傷した。 土間コンクリートの内部探査を怠った。 |
21 | 10月22日 | 中学校 |
給水管接続箇所の間違いにより、校内全館が一時断水した。 事前の配管経路調査不足だった。 |
20 | 10月13日 | 保育園 |
土間コンクリートを削岩斫り機で取壊し中に、埋設電気配線配管を損傷した。 小型の斫り機で浅めに斫っていたが、コンクリートが固く途中で斫り機を大型に変えた事で、コンクリートと共に配管を傷つけた。 |
19 | 9月14日 | 小学校 |
左官工事におけるモルタル等の洗浄水を沈殿処理後、校内土部分に破棄した。 沈殿させた上ずみも、廃棄物となる認識が不足していた。 |
18 | 9月11日 | 地区センター |
外壁工事施工中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。 外部でのコンクリート切断時に発生したホコリが、室内に流れ込み煙感知器を発報させた。 |
17 | 9月10日 | 小学校 |
壁に立てかけたボードの束が倒れ、作業員が挟まれ、ろっ骨を折る重傷を負った。 経験の浅い作業員に対し、重量物の転倒防止対策などの安全作業指示が十分に実施されていなかった。 |
16 | 8月25日 | 中学校 |
乗用車を門扉に衝突させ、門扉を破損させた。 門扉を開けるため、乗用車を門扉前に停車させたが、運転手が車を離れる際に、エンジンを止めるなどの停止処置が不十分であった。 |
15 | 8月24日 | 中学校 |
屋上防水を施工中に降雨による雨漏りを発生させた。 仮防水が十分に機能しなかった。 |
14 | 8月21日 | 公園施設 |
機械設備機器の更新工事中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。 工事中に発生した高温の蒸気が熱感知器に接触した。 |
13 | 8月16日 | 小学校 |
学校菜園の土中にあったガラスの破片で、学校職員が指にケガを負った。 工事の発生材集積場所を菜園のそばに設置したため、飛散したガラスの破片が土の中に混入した。 |
12 | 8月12日 | 地区センター |
2階の外部建具より雨水が侵入し、2階床面、および1階天井、床、備品を汚損させた。 建具外部のバルコニードレインが工事用の養生材などで塞がり、雨水があふれたため。 |
11 | 8月9日 | 小学校 |
1階土間コンクリートの解体中に埋設給水管を破損させた。 十分な調査を実施せず、不用意にコンクリートの解体を実施した。 |
10 | 7月29日 | 高等学校 |
トイレ改修工事中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。 解体工事で発生したホコリが工事場所のそばの煙感知器に流れ込んだ。 |
9 | 7月28日 | 小学校 |
屋上防水を施工中に降雨による雨漏りを発生させた。 パラペット上部笠木を撤去した部分の防水処理が不十分だった。 |
8 | 7月28日 | 中学校 |
屋上防水を施工中に降雨による雨漏りを発生させた。 仮防水が十分に機能しなかった。 |
7 | 7月27日 | 小学校 |
既存のサッシに新規部品を取り付けるためビスを打ったところ、サッシ内のガラスに接触し破損させた。 ガラスの飲み込み寸法を十分に確認せず、不用意に施工した。 |
6 | 7月20日 | 公園施設 |
塗装工事施工中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。 スプレー塗装の養生が不十分だったため、煙感知器に霧状の塗料が流れ込んだ。 |
5 | 7月16日 | 小学校 |
屋内運動場の木製床解体中に、火災報知設備の配線を切断した。 床下の状況を十分に確認しないまま、不用意に電動工具で床を切断した。 |
4 | 7月4日 | 公園施設 |
スプリンクラー通水テストの際に、作業手順を誤り、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。 事前に作業手順を十分に確認せず、作業員間の連絡も不十分な状態で作業を実施した。 |
3 | 6月6日 | 地区センター |
足場組立作業中にパイプを落下させ、近くに設置されていた自動販売機を破損させた。 誘導員を配置して、利用者の通行は遮断していたが、作業員の作業手順に不備があった。 |
2 | 6月1日 |
消防出張所 |
天井の空調機を取り外し作業中に部品を落下させ、直下に設置されていた複写機を破損させた。 移動が困難な複写機に対する養生が、ビニールシートのみと不十分であった。 |
1 | 4月27日 |
中学校 |
屋上への荷揚用にクレーン車を移動中に敷地内のマンホール蓋を破損させた。 マンホール蓋を敷板で保護していたが、車両重量に対して敷板の強度が不十分だった。 |