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平成30年度の工事事故発生状況

作成日:2018年10月9日

 公益財団法人横浜市建築保全公社では日頃より工事事故の発生防止を目指し、各種研修会、安全パトロールなどを実施しておりますが、平成30年9月までに工事事故が18件発生しましたので報告いたします。

事故を防ぐには、

  • 施工前の調査の段階から、様々な危険を想定したうえで十分に調査を実施し、施工計画を立てることが非常に重要です。
  • 安全設備を整えることはもちろん、工事に携わる者一人一人が、自分に加えて他人の安全を守る高い意識を持たなければなりません。
  • 経験の浅い作業員は十分な経験を持った指導者の監督と指導のもとで作業をさせてください。

さらに、

  • 事故によっては施設機能を一時的に停止させてしまい、施設管理者や施設利用者に多大なご迷惑をお掛けすることになります。
  • 事故を起こさない対策はもちろんですが、万が一発生してしまうかもしれない事故を想定して、即時復旧対応が出来る体制を整えておくようにしてください。

 保全公社では、事故防止に向け事故情報の発信、研修会の開催などを行ってまいります。
 施工者の皆様におかれましても、安全対策を含めた施工計画を現場の状況に合わせて作成し、作業に携わるすべての関係者に安全作業の徹底をお願いいたします。

 No.  発生日  発生場所

 事故概要等

18  9月11日  地区センター

 外壁工事施工中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。

 外部のコンクリート切断時に発生したホコリが室内の煙感知器に流れ込んだ。

17 9月10日  小学校 

 壁に立てかけたボードの束が倒れ、作業員が挟まれ、ろっ骨を折る重傷を負った。

 経験の浅い作業員に対し、重量物の転倒防止対策などの安全作業指示が十分に実施されていなかった。

16 8月25日   中学校

 乗用車を門扉に衝突させ、門扉を破損させた。

 門扉を開けるため、乗用車を門扉前に停車させ、運転手が車を離れる際にエンジンを止めるなどしなかった。

15 8月24日 中学校

 屋上防水を施工中に降雨による雨漏りを発生させた。

 仮防水が十分に機能しなかった。

14 8月21日 公園施設

 機械設備機器の更新工事中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。

 工事中に発生した高温の蒸気が熱感知器に接触した。

13 8月16日 小学校

 学校菜園の土中にあったガラスの破片で、学校職員が指にケガを負った。

 工事の発生材集積場所を菜園のそばに設置したため、飛散したガラスの破片が土の中に混入した。

12 8月12日  地区センター 

 2階の外部建具より雨水が侵入し、2階床面、および1階天井、床、備品を汚損させた。

 建具外部のバルコニードレインが工事用の養生材などで塞がり、雨水があふれたため。

11  8月9日 小学校 

 1階土間コンクリートの解体中に埋設給水管を破損させた。

 十分な調査を実施せず、不用意にコンクリートの解体を実施した。

10 7月29日   高等学校

トイレ改修工事中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。

 解体工事で発生したホコリが工事場所のそばの煙感知器に流れ込んだ。

9 7月28日   小学校

 屋上防水を施工中に降雨による雨漏りを発生させた。

 パラペット上部笠木を撤去した部分の防水処理が不十分だった。

8  7月28日 中学校 

 屋上防水を施工中に降雨による雨漏りを発生させた。

 仮防水が十分に機能しなかった。

7 7月27日   小学校

 既存のサッシに新規部品を取り付けるためビスを打ったところ、サッシ内のガラスに接触し破損させた。

 ガラスの飲み込み寸法を十分に確認せず、不用意に施工した。

6 7月20日  公園施設 

 塗装工事施工中に、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。

 スプレー塗装の養生が不十分だったため、煙感知器に霧状の塗料が流れ込んだ。

5  7月16日 小学校 

 屋内運動場の木製床解体中に、火災報知設備の配線を切断した。

 床下の状況を十分に確認しないまま、不用意に電動工具で床を切断した。

4  7月4日  公園施設

 スプリンクラー通水テストの際に、作業手順を誤り、火災が発生していないにも関わらず火災警報を発報させた。

 事前に作業手順を十分に確認せず、作業員間の連絡も不十分な状態で作業を実施した。

3 6月6日 地区センター

 足場組立作業中にパイプを落下させ、近くに設置されていた自動販売機を破損させた。

 誘導員を配置して、利用者の通行は遮断していたが、作業員の作業手順に不備があった。

2 6月1日

消防出張所

 天井の空調機を取り外し作業中に部品を落下させ、直下に設置されていた複写機を破損させた。

 移動が困難な複写機に対する養生が、ビニールシートのみと不十分であった。

 1  4月27日

中学校

 屋上への荷揚用にクレーン車を移動中に敷地内のマンホール蓋を破損させた。

 マンホール蓋を敷板で保護していたが、車両重量に対して敷板の強度が不十分だった。